大谷翔平という名は、今やMLB(メジャーリーグベースボール)界で最も注目される存在の一つとなっています。その理由は、彼がただの優れた選手だからではなく、彼の異常なまでに進化した肉体とパフォーマンスにあります。今回は、そんな大谷選手の驚くべき肉体改造の秘密と、それがどのようにしてMLBでの偉業達成につながったのかを深掘りしていきます。
大谷選手が本格的に肉体改造を開始したのは、彼が日本の高校時代に遡ります。入学時点で身長187cmという体格を持ちながら、体重はわずか63kgしかありませんでした。その細身の体格は周囲から「トッポ」と呼ばれるほどで、彼自身も体重の不足を意識していたようです。そこで彼は高校時代から茶碗10杯のご飯を日課にし、体重を増やす努力を続けました。
その努力の結果、高校卒業時には体重85kgに達し、次第にその体が野球選手としての基盤を築いていくことになります。
2013年にプロ野球・日本ハムファイターズに入団した大谷選手は、その後も体作りに没頭します。彼のチームメイトだった宇佐美選手は、大谷の入団当時をこう語っています。
「背は高かったけど線が細く、初めは頼りなさそうな感じでしたね。でも、彼の体への意識は新人の中でもずば抜けていて、どこへ行くにもサプリメントを持ち歩き、徹底した栄養管理をしていました。」
その後、大谷選手はトレーニングだけでなく、栄養学にも深い関心を持ち、チームが提供する栄養学講座にも参加。肉体改造を科学的な観点からもサポートし始めたのです。
2015年、大谷選手の肉体改造に一大転機が訪れます。それは、同じく日本人投手であり、メジャーリーグでも成功を収めていたダルビッシュ有との合同トレーニングです。このトレーニングを通じて、大谷はさらなる筋力強化に成功し、体重は102kgにまで増加。今では、当時の愛用スーツが切れなくなってしまったほどの体格を手に入れました。
ダルビッシュ選手は、当時の大谷にこうアドバイスしました。
「翔平君は特に瞬発力が優れていて、そのおかげで速球が投げられる。ただし、今後は細かな感覚を磨くことが重要だ。」
このアドバイスが大谷選手にとって大きな転機となり、さらにトレーニングを重ねていくことで、彼の体はますます強靭に進化していったのです。
2018年、大谷選手はついにメジャーリーグに挑戦することになります。この年、彼は二刀流として投打で活躍を見せましたが、シーズン終了後に肘の手術を受けることになります。その結果、翌年は投手としての活動を休止し、打者に専念することとなりました。
これがきっかけとなり、大谷はさらなる肉体改造に乗り出します。
このトレーニングが功を奏し、2021年シーズンには彼の肉体はさらに進化。投手としても打者としてもかつてないパフォーマンスを見せることができたのです。
大谷選手の肉体は、アメリカでも大きな話題となっています。MLBの公式サイトでも、大谷の体格について「ダビデ像のようだ」と称され、その筋肉美に驚きを隠せない様子が伝えられています。また、エンゼルスのチームメイトたちも「年々体が大きくなっている」と驚きの声を上げています。
特に、ルイス・レンヒフォ選手は「彼の筋肉はとんでもない」と絶賛し、大谷選手の肉体が年を重ねるごとに進化していることを強調しています。