MLBのスター選手、大谷翔平選手がついにドジャースと10年総額7億ドルという驚異的な契約を結び、世界最高峰の野球選手としての地位を確立しました。しかし、そんな大谷選手が注目を集めているのは野球の実力だけではありません。彼のファッション、特に腕時計についても話題となっています。
2023年12月、ドジャース入団会見での大谷選手の姿に、多くのメディアが注目しました。彼はドジャースの背番号17のユニフォームに初めて袖を通し、今後の抱負を語りました。「ワールドシリーズで優勝するために全力を尽くします」と、力強い決意を表明しましたが、その時左手に輝いていた腕時計が注目の的となりました。
大谷選手が選んだのは、スポンサー契約を結ぶセイコーの高級時計「グランドセイコーSBGM221」、価格はおよそ5000ドルほど。世界的なファッション誌GQも「普通の選手なら、もっと高額な時計を選ぶでしょう。しかし大谷は、5000ドルに満たないグランドセイコーを選んだ」と称賛しています。
一般的に、多くのスポーツ選手が高級車や高額な時計をステータスとして身に着けることが多い中、大谷選手はあえてセイコーの時計を愛用しています。ドジャースと総額7億ドルもの契約を結びながら、ロレックスやパテックフィリップといった超高級ブランドを選ばなかった大谷選手の姿に、米メディアやファンも驚きを隠せませんでした。
大谷選手がセイコーと契約したのは、彼がメジャーリーグに挑戦する2018年のことでした。契約に際して彼は「日本製の時計と共に、アメリカで頑張っていきたい」とコメントし、メイドインジャパンへの愛着を示しました。この時から、大谷選手は「野球だけでなく、自分のルーツを大切にする人物」という印象を強く与えています。
大谷選手はセイコーとの契約を通じて、メジャーリーグでも日本製品の良さを広めています。彼が選んだ時計には、野球選手としての成功だけでなく、世界一を目指す彼の挑戦が込められているのです。
例えば、大谷選手が2023年の全米野球記者協会の夕食会に出席した際に着用していた時計は、セイコーのアニバーサリーモデル「SBGW295」。このモデルは世界限定500本で、価格は181万5000円。しかし、大谷選手が選ぶ時計は必ずしも高価なものではなく、その選択には彼自身の信念が感じられます。
大谷選手がセイコーを選び続ける理由について、米国のスポーツビジネス投資家も「彼は大金を稼いでいるが、あえて日本の時計を着用していることは非常にクールだ」と賞賛。また、GQも「新しいドジャースのユニフォームを着た大谷がセイコーの時計をつけている姿は、彼の謙虚さと誠実さを象徴している」と称賛しました。
大谷選手がセイコーと契約した際に語った「二刀流でどこまで挑戦できるか」という言葉は、彼の野球人生を象徴しています。当時、アメリカでは二刀流の成功を疑問視する声も多くありましたが、大谷選手はその批判に耐え、実力で黙らせました。
そして、セイコーも彼の挑戦に寄り添い続け、今やその絆は切っても切れないものとなっています。
2023年3月、大谷選手はWBCで活躍したチームメイトのラーズ・ヌートバー選手にセイコーの時計をプレゼントしました。ヌートバー選手は「翔平がプレゼントしてくれた時計は特別なものです。彼の優しさと共に、日本製品の品質の高さを感じました」と感激しています。これによって、セイコーの時計が再び大きな注目を集めることとなりました。