大谷選手がドジャースに移籍して以降、観客動員数が急上昇しています。2024年シーズン、ドジャースはすでに300万人以上の観客を集め、8月22日に行われたマリナーズ戦では、その数字はさらに拡大しました。平均観客数は4万11970人という圧倒的な数字を誇り、これはコロナ禍で観客制限があった2020年や2021年を除いて、これで11度目の記録となります。
ホームゲームだけでなく、ドジャースが他球場で試合をする際も、大谷選手の人気は絶大です。2024年シーズンのロード平均観客動員数は過去最高となる3万5415人を記録。特に7月に行われたパドレス戦では、2日間で9万4556人を動員し、観客数の新記録を達成しました。
ドジャースだけでなく、MLB全体にもたらされる大谷選手の影響は計り知れません。経済誌「ザ・ビジネス・ジャーナル」によると、大谷選手の加入によって、日本の企業が次々とMLBのスポンサーに名乗りを上げています。ユナイテッド社の調査では、大谷選手の試合中継で目立つ広告のうち、日本のブランドが30社以上も存在し、オールスター休暇までに59の日本企業がMLBや各球団のスポンサー枠を購入していることが明らかになっています。
この流れを受けて、ドジャースは2024年に米国プロスポーツ界で最も高い新規収益を生み出すチームになるだろうと予測されています。
大谷選手の加入は、ロサンゼルス市全体にも経済効果をもたらしています。地元メディア「LAイスト」によると、大谷選手を観るために、何千人もの日本人観光客がロサンゼルスを訪れています。
特に「リトル東京」に位置する「都ホテル」は、大谷選手の壁画が描かれたことから、日本人観光客のトップアトラクションとなり、宿泊者数も増加しています。歴史的な円安にもかかわらず、大谷選手効果によって観光業も活況を呈しています。
さらに、ロサンゼルスタイムズも、大谷選手を「ブルース・ルースよりも大きな存在だ」と評し、彼がもたらす収益の大きさを強調しています。大谷選手は、MLBが今まであまり届かなかった地域にも話題を広げ、その影響力は野球の枠を超えて町全体に及んでいます。
大谷選手は、スポーツ界だけでなくビジネスの世界でもその名を轟かせています。
日本でも、彼のスポンサー契約は企業の売上に直結しています。たとえば、2023年3月のWBC開催中に、大谷選手が広告を展開した化粧品メーカー「コーセー」は、売上が前年同期比で10.5%増加し、そのうち大谷選手による効果が5ポイント以上とされています。
また、ビジネスジャーナルは大谷選手がMLB全体に及ぼす影響力を指摘し、彼が生み出すスポンサー契約の数々が、チーム全体の収益を押し上げていると報告しています。大谷選手は副収入だけでも100億円を超えるとされており、彼の名前が商品価値を押し上げ、企業に多大な利益をもたらしています。