日本のプロ野球界のレジェンド、長嶋茂雄。その名を聞けば、多くの人が「ミスタージャイアンツ」と呼び、彼が残した数々の伝説を思い起こします。しかし、彼の人生はただの成功だけではありませんでした。病気や家族との関係、そして長年支えた妻・亜希子さんとの深い絆など、多くの試練も経験してきました。
今回、長嶋茂雄さんと妻・亜希子さんにまつわる驚くべきエピソードを、彼の現在の病状や家族の背景とともに詳しくご紹介します。
長嶋茂雄さんはそのキャリアの中で、打撃、守備、走塁のすべてで圧倒的な成績を残し、「巨人軍は永遠に不滅です」という名言とともに、野球界の歴史に名を刻みました。
リーグの平均打率が.250前後の時代に、長嶋さんは3割3分以上を叩き出し、その卓越した技術とカリスマ性でファンを魅了し続けました。
現役を引退した後も、彼は巨人軍の終身名誉監督や、国民栄誉賞の受賞者として尊敬され続け、2021年にはプロ野球界初となる文化勲章を受けるなど、その影響力は今も健在です。しかし、そんな長嶋さんを支えてきた影の存在が、妻の亜希子さんでした。
亜希子さんは、カトリック系の名門校である田園調布双葉中学・高校を卒業後、アメリカの聖テレサ大学で学び、英語、フランス語、スペイン語を話すことができる知的な女性でした。1964年の東京オリンピックでは、その語学力を活かしてコンパニオンを務め、これが長嶋茂雄との運命的な出会いを生むこととなります。
座談会で出会った2人はすぐに意気投合。長嶋さんは一目惚れし、毎日のように亜希子さんに電話をかけてアプローチしたと言います。そして1965年に結婚。亜希子さんはその後、4人の子供を育て上げ、家族を献身的に支え続けました。
そんな亜希子さんにも、長年噂されていた出来事がありました。それが「万引き癖」と「自●疑惑」です。特に、万引き癖については、長嶋茂雄さんが監督を務めていた際、チームの成績が振るわなかった時期に、アンチ長嶋派によって広められたデマでした。監督の家族が標的にされることは当時珍しくなく、亜希子さんもその犠牲となったのです。
さらに、2007年に亜希子さんが亡くなった際、彼女の死因が心不全と発表されたことから、「本当は自殺だったのではないか」という噂が広まりました。
理由として挙げられたのは、葬儀が家族のみで行われたこと、長嶋さんが脳梗塞で倒れた際に愛人宅にいたという報道、そしてその後の夫妻の別居生活が影響しているようです。
ただし、これらの噂に対する証拠はなく、事実として確認されたものではありません。亜希子さんの葬儀が家族だけで行われたのは、単に家族の意向であり、愛人問題も真偽の定かではない噂に過ぎません。
亜希子さんが亡くなってからというもの、長嶋茂雄さんも多くの健康問題に直面しています。特に、2022年にはめまいを起こし緊急搬送されるという事件がありました。幸いにも大事には至らなかったものの、彼は脳梗塞や心筋梗塞を患い、右半身の麻痺という後遺症を残しています。
長嶋さんはリハビリに励み、少しずつ症状は改善されているものの、右手の麻痺は残り続けています。そのため、ファンの前では右手をポケットに入れて隠すことが多くなり、「右手が切断されたのではないか」という憶測まで広まりました。しかし、これは誤解であり、単に麻痺の影響で思うように動かせないために行っている行動に過ぎません。